カラクリの館

関西学院大学神戸三田キャンパスにて活動しているものづくり団体「機巧堂」です。メンバーが思い思いに綴ります。

代表の思い

今年は暖冬だと言われていますが、ついにキャンパスにも雪が降るようになりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。2019年度、機巧堂代表の中岡尚哉です。今回はブログという場をお借りして、なぜ我々がハッカソンを開催するのか、その開催目的と経緯をお話したいと思います。もし、このイベントが今後も継続し、未来の後輩たちが引き継ぐとなれば、是非ともこの文章を読んで欲しいと思います。

 

機巧堂はアカデミックコモンズプロジェクトとしては最古参にあたり、2013年度から名前を変えながら活動を行っています。我々の活動目的は2つあり、1つ目は「我々がモノづくりを楽しむこと」2つ目は「その楽しさを沢山の人に伝えていくこと」です。我々の特徴として、各メンバーが好きなモノを好きな時に作ることができるというものがあります。機巧堂が持つこの自由な雰囲気は、面白いもの・新しいものを作る上で大きな強みであると考えます。これは、後輩達にも引き継いで欲しい宝です。その一方、個人が自由に活動するだけでは、制作物が未完になったり、団体としての成果がなかったり(個人がバラバラに制作を行っているだけ)という問題がありました。2019年度、活動の継続申請を出すにあたり、メンバーが一丸となって新たな活動内容を考え、その答えが「ハッカソン」でした。「ハッカソンを通じてモノづくりの面白さを伝えたい、そして我々も技術力を高めたい」という声が後輩の中から自然に出てきました。

 

今回の機巧堂ハッカソンでは、3月25日から27日の3日間、学校と三田駅付近の学生拠点(関学生が立ち上げたスタジオMOVEDOORという会社が運営しています)を利用し、ものづくりを行います。開発テーマは当日発表ですので楽しみにお待ちください。沢山のアイデアや制作物がでるようなテーマを用意しています。そして、最終日には企業の方もお迎えして制作物の発表を行います。

 

 そもそもハッカソンとは一体どのようなイベントなのでしょうか。ハッカソンとはハック(Hack)とマラソンMarathon)を掛け合わせた造語です。チームが短期間で、あるテーマに沿ったサービスやシステム、アプリケーションなどを開発し、その成果を競い合う開発イベント、これが元来の意味です。今回、我々が行うハッカソンでは競い合うこと以上に「チームでの開発体験を経験し、その面白さを知る」ことを目的としています。大変なこともありますが、自分達が考えたアイデアを実際に形にすることは本当に楽しく、達成感があることであるということを経験して欲しい。そしてチームを作ることの大切さを感じて欲しい。ハッカソンでは自分ひとりでは絶対できないようなものが完成します。仲間と協力することで、「こんなん無理やん」と思えることも成し遂げることが出来る。そしてその“成し遂げた“という経験は、自信へと繋がり、その後の人生に様々な影響を与えていくでしょう。

 

さて、ものづくりイベント?理工学部生向きだから関係ないと思われる方も多いと思います。しかし、総合政策学部の方こそ参加して欲しいと考えています。初めてこのような場に参加する方でも楽しめるように、学ぶ機会を設けながら制作を進めていきます。専門的な知識は参加にあたり全く必要ありません。また、技術力だけがチームに貢献するのではありません。実際、僕も過去に参加したハッカソンでプログラミングではなく、シナリオをせっせと作っていたことがありました。総合政策学部の学生は社会に対して広い視野を持ち、様々な場所で活動を行っています。総合政策学部が持つ様々な社会の問題を見る力と、理工学部が持つ専門的な能力が交われば、本当に面白いものが出来ると思っています。

 

申込みは3月10日が期限です。下記のURLから申し込めます。多くの方のご参加をお待ちしております。

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